日本の家庭では欠かせない畳。

現在の建築でも家に一つは和室を作られる方は多いと思います。

 

畳は素材のい草の香りによるリラックス効果も良く言われますが、吸湿性に優れていて、実は抗菌作用が高いなど室内環境を快適に保ってくれる力を持っています。畳敷きの和室の良さはただの外見や伝統にとどまらない、理にかなった効果があるんですね。

 

ですが、この畳にも防げないものがあります。それは今回のテーマであるダニの繁殖と生息です。細かい目地の隙間から奥に入り込んで、種類によっては人を刺して虫刺されで苦しめたり、刺さなくてもアレルギーの原因になって苦しいことも。

 

快適な畳敷きの生活を取り戻すためにも、ダニが増える原因とダニを退治して増やさないための対策をじっくり確認していきましょう!

 

 

畳にダニが増えてしまう原因とは?

気がつけば出来ているプツッとした赤い点、体が妙に痒いなどが増えたら原因はダニかもしれません。

眠るときに体が痒い、刺されるというのであれば枕や布団の寝具に意識が向いてしまいますが、布団が敷かれているのはどこでしょうか。

日常的に虫刺されが増えるときはカーペットを敷いていたり、畳に直接座っていたり、実は場所を選ばないことが多いのではないでしょうか。

 

ダニが増えやすい環境は

 

  • 餌が豊富である…人の垢やフケ、こぼした食べかす
  • 気温が25~30度
  • 湿度は60~85%
  • 隠れ場所がある

 

 

といった要素が重なります。

特に日頃手入れをしにくい畳は細かい隙間も多く、湿気を吸い、餌も落ちてきやすいダニにとっては隠れやすく楽に食事にありつける最高の住処になりえます。

畳にダニが増えやすい気温25度~30度、湿度85%の範囲は同時にカビの増殖にも適しているため、特にアレルギーの人にとってはダニ退治と一緒に意識しておくべきことでしょう。

 

 

いつの時期に畳にダニは繁殖するの?

ダニは主に気温とともに湿度が高くなる、梅雨の季節に活発になり繁殖します。

気候によって多少の差は出てきますが、ダニに刺されるのは7月から9月までの暑い最中が多くなり、その後の初秋ごろまでにダニのフンや死骸によってアレルギーが多くなっていきます。

しかも、秋冬の気温が低い季節でも条件が揃えば十分に活動できる環境は家の中であれば整ってしまいます。

ダニアレルギーを持っている人にとっては、常に悩まされるものと考えていいでしょう。

夏場にもダニ刺されが多い布団は冬場も電気毛布や乾燥機で温めたり、人の体温があるため、活動するのに適した温度になっているのです。

基本は通年で活動量に差があるだけでダニは繁殖活動をしており、ダニに刺される可能性そのものをゼロにするのは難しいと言えます。

 

 

 

畳にはどんなダニがいるの?

ダニ、と一言でも複数の種類が居て外に居るダニと家の中に居るダニはまた種類が違ってきます。

まず家の中にいるダニの代表的な種類から見てみましょう。

 

「ヒョウダニ」

年中を通して見られる種類のダニです。

カーペットや寝具など、屋内に住んでいるダニの代表格といえる種類です。
人の、フケや垢を食べて栄養にしています。

人を刺さない代わりに、フンや死骸がアレルギーの原因になることが多くなっています。

 

「コナダニ」

主に、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニを指します。
高温多湿の時期に増えるタイプのダニで、畳にも居ます。
名前もコナ、ですが小麦粉など食品の中にも入り込んでしまい、食べ物と一緒に体に入ってアレルギーを起こしてしまうこともあります。

人を刺さないとはいえ、このコナダニが多くなると、コナダニ食べるツメダニの増殖を招いてしまいます。

 

「ツメダニ」

コナダニやヒョウダニといった他の種類のダニを餌としているダニで、両方の種類が多く居る場所では増殖します。

また、カーペットや畳に潜んでいて、人を刺します。
赤く腫れたり、痒みが出るなど、まさにダニ刺されの代表です。

 

「イエダニ」

名前はイエダニですが、実際にはネズミに寄生しているダニです。
何と寄生していたネズミが死ぬことで、寄生する相手を人間に乗り換え、人間の血を吸います。

主に夜に活動し、6月の梅雨時から0月の初秋までこのダニに刺される事が多くなります。

刺されると赤みや腫れ、強いかゆみが出ます。
直後から痒みが出ることもありますが、時間差が出てから症状が出る場合もあります。

 

 

家に住んでいるダニの全てが人を刺さないことが分かりますが、一つの種類のダニが他の種類のダニの増殖を招いてしまう例。

刺されなくても食べ物の中にも潜んでいたり、他の生き物からわざわざ人を刺しに移動してきたりと大変厄介なことが分かります。

そして全てが小さな生き物だけに、カーペット類だけでなくその下に敷かれている畳に住み着いています。

 

 

畳にいるダニを退治する方法!

 

殺虫剤(ダニ駆除剤)を使う

ホームセンターでも簡単に買える殺虫剤は一番手軽な方法です。

ダニは内側に隠れていることが多いですから、畳専用に使えるタイプを使いましょう。

とにかく刺されることに悩まされているのであれば、燻蒸が強力ですが、その分薬による影響を受けやすい植木やペットの対比、家具を覆うといった下準備もありますので、体質や方法に合った殺虫剤選びをしてください。

一般的な殺虫剤とは違いますが、ヒバ油を使うことでダニの活動を封じて最終的には繁殖の阻止と駆除、更に虫よけの効果があります。
木に対してのアレルギーを持っている人の使用は難しいですが、化学薬品の殺虫剤に心配がある人にもおすすめの方法です。

 

 

ダニ捕りシートを敷いておく

ダニが好む誘引剤を用いた、布団やカーペットの下に敷いたり、タンスに置いたりするだけで使えるシートです。

 

誘引剤は食べ物から作られており、口に入っても害が無い素材で作られていますので、殺虫剤の成分に弱い人や、お子さんやペットが居る家庭にもおすすめの簡単なダニ対策です。

シート内の粘着部分やシリカゲルの中にダニをおびき寄せて中に閉じ込めて動きを封じ、3ヶ月ほどの効果があります。

定期的に交換して継続して使用することで効果を高めたり、維持することが可能です。

 

燃えるゴミとして簡単に処理でき、処理もお手軽なのがメリットです。

多くのメーカーから多様なシートが出ており、シートサイズや厚さ、誘引剤の香りなどダニに合わせて商品をうまく選ぶことでより効果を得ることができます。

代表的な家に生息するダニに対して効果が見られるよう作られていますが、複数の候補から一番効果が見られる商品を選ぶようにしたいものですね。

誘引剤に惹かれるのか、ペットがおもちゃにして壊してしまった、という体験談もあるため、唯一最大の注意点になっています。

 

 

 

スチームアイロンをかける

 

ダニが死滅する60度以上の高温を簡単に噴出できるスチームアイロンは、ダニが死滅する温度を家庭で簡単に作り出せる家電製品です。

日頃の洗濯後の服のシワ伸ばしだけでなく、気になるダニを含めた刺す虫を家事の流れの中で簡単に出来てしまうメリットは大きいでしょう。長時間同じ部分に当てすぎると焦がしてしまう、温度変化に弱い衣類には使いにくいなど注意点はありますが衣類の対策にはピッタリです。

 

寝具など大型のもので同等の温度を維持するにはコインランドリーの洗濯機の出力が必要ですから、コインランドリーが近くにない、大型のものや、沢山の量の洗濯物の処理でなければより手軽な方法と言えますね。

大型で厚手のものでも洗濯が直接出来ない畳の場合は特に表面のダニ退治にスチームアイロンが力を発揮します。

畳のダニ退治について使うには注意点があります。

 

  • 畳とアイロンの間にあて布を置く
  • 処理後の乾燥をきっちり行う

 

畳の作りは一つだけではありませんが、高熱に強くはありません。

直接アイロンのスチームを当ててしまうと畳の表面を傷めてしまうので、タオルや手ぬぐいなど傷んで困らないものの上からアイロンを当てていきます。

スチームは水分ですから、畳に湿気が付きます。
天日干しや、エアコン、扇風機の風を畳をよりかけるなど立たせて空間を作った状態で風通しの良い状態で乾かしましょう。

蒸気の熱を利用するものであれば、アイロン以外のハンディークリーナーでも乾燥させることを忘れないようにしてくださいね。

 

 

畳をそのものを張り替える

最後の手段とも呼べるものですが、畳の状態次第では畳そのものの張り替えも検討することになるかもしれません。

特に中古住宅に引っ越しなどをした場合、古い民家で使われている畳は表面が何でもないように見えても、湿気で腐ってしまったり、カビが生えたり傷んでしまうこともあります。

そういった状態から、家の中の湿度が高く、ダニが繁殖しやすい状態であるということも見えてくるでしょう。

もしも、畳がさっぱりした状態で裏面がきれいな状態であれば、畳を一度全て起こして裏面のきれいなところを出して使うという方法もあります。

 

しかし、

  • 畳に乗った瞬間にへこんでしまう
  • シミやヘリの傷み、汚れが酷い
  • 単純に見て20年以上経過している

 

という場合であれば、無理に使い続けるよりも新しい畳に交換したほうが生活する上でも、ダニなどに対する衛生対策でも安心です。

畳は5年に1回ほど表裏を交換して使用することで長持ちさせることができます。

 

 

 

畳のダニの予防策

こまめに掃除機をかける

ダニの餌になる、生活で出てくるホコリの類を取り除くことで、部屋の清潔の維持はもちろん、ダニそのものの増殖を防ぐことにも繋がります。

上記で紹介したように、ダニを餌にするダニも居ますので、ダニの増殖の連鎖を作らないようこまめな掃除機がけをしましょう。

アレルギーに悩んでいる人は、ホウキで立つホコリでも辛いことがありますし、アレルギーに苦しまないためにもまめに行いたいものです。

 

 

換気をこまめにする

部屋の空気を入れ替えることで、湿度を調整してダニの活動がし辛い温度・湿度になるようにしましょう。

風の通りを良くするために扇風機など空調を使うのも方法の一つです。

換気はもちろんですが、室内の湿度を上げないためには洗濯物の部屋干しを避けることも大切です。

 

 

掃き掃除

ホウキでの掃き掃除は手軽にホコリを集めることが出来ます。
もっと徹底してホコリを取り除くには、乾燥した雑巾での乾拭きも行っておきましょう。
よりダニ退治とハウスダストと予防効果がアップします。

 

 

カーペットなどを敷かない

カーペットを敷くとフローリングの傷対策、寒さ対策には有効ですが、住み着いたダニに刺されやすくなってしまうこともあります。

結果として、カーペットを置くことでその箇所の湿度が上がってダニの活動がしやすくなってしまうのが原因。

それまでは平気だったのに明らかにダニに刺される!
というときは部屋中の大きなサイズから、掃除がしやすい家具などから床を守るような小さなタイプに切り替えるといいでしょう。

ダニはホコリや食べかす、人間の体から出るフケや垢を餌にする上にそれらがたまりがちなカーペットはしがみつくのに適した細い繊維がいくつも絡まってできているため格好の住処になります。

どうしてもカーペットを使う場合は、吸湿性が低い化繊でできたカーペットを使うのがおすすめです。

丸洗いできるタイプで、クリーニングに定期的に出したり、日頃からの掃除やダニ取りマットを下に敷いておくなど予防対策をするようにしましょう。

 

 

畳を干す

日頃様々な家具を置いていると手入れが大変ですが、ダニはカーペットの前に畳の中にも潜んでいます。

そこからカーペットに登ってくるので、カーペットだけにダニ取りマットや殺虫剤のダニ対策をしてもダニ退治の根本には繋がりません。

普段掃除する機会が少ない畳を起こして、乾燥でダニの退治を行うことでダニの数を減らすことができます。

ダニは乾燥には弱いため乾燥させることで活動を鈍らせることができます。
また、湿気がこもった状態で放置しておくのは畳本体にも良くありません。

畳の下側、裏側のホコリを取り除いて濡れ雑巾での拭き掃除をした場合は特に丁寧に乾燥させないとダニが繁殖しやすくなってしまいます。

 

換気のときと同様扇風機や空調を活用しましょう。

畳を長持ちさせるため、何よりも人が健康でダニに悩まされずに生活するためにも、正しく乾燥と掃除を行いましょう。